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■ 比良の八講(八荒) hiranohakkou  ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□

比良の八荒、荒れじまい

春も間近の3月下旬、旧暦でいえば2月24日に、比良大明神に、『法華八講』が修された。その頃、町や琵琶湖に、山から強い北西の季節風が吹き荒れることがある。この嵐が去れば、長い冬も終わり、待ちわびた春の訪れである。そのことが、いつしか、こんな風に言われるようになった。

湖上の浄水祈願

現在は3月26日に行われる。大津市内では、町を行列して浜大津港へと歩く修験者の姿が見られる。船上で打見山中で取水した法水が琵琶湖に注がれ浄水祈願をすませた一行は、近江舞子浜に上がり、柴灯大護摩が行われる。

 

悲話 1〜〜〜〜〜〜『比良の八講』にまつわる悲しい恋物語・〜〜〜〜〜〜〜

昔、一人の若い僧侶が、石場の旅籠(はたご)に足を休めた。僧侶は美しい姿形であったので旅籠で働いていた娘は一目で僧侶が好きになり、ある日、意を決して、自らの思いのたけを打ち明けたのである。娘の一途な気持ちに心を動かされた僧ではあったが、修行中の身ゆえ応えてやる訳にもいかず、苦し紛れに、「私は、湖水の彼方、比良の麓(ふもと)で修行しています。私が恋しいとお思いなら、たらいの舟に乗って百夜通って来て下さい。そうすれば、貴女の願いを叶えてあげましょう。」と言った。喜んだ娘は、それから九十九夜、僧の姿を思い浮かべながら通いつめ、いよいよ思いが遂げられるという百日目,、3月20日の夜がやって来た。はやる心を押さえつつ、いつもの場所までたらい舟を漕ぎ着け、陸の方を見やると、何と言うことか、いつもの比良の麓に見えていた灯火(ともしび)が見えない。娘はあまりの悲しさにうなだれたが、おりしも比良颪(ひらおろし)が湖上を吹き荒れ、哀れにも娘はたらいの舟もろとも湖中に没してしまったのである。 それより毎年、この日は湖水が荒れる、と伝えられている。

悲話 2〜〜〜〜〜〜『遭難』〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

琵琶湖周航の歌≠フ元になった、旧四高のボート部の遭難の日、4月6日もこの突風が吹き荒れていたそうである。

 

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『比良の八講』は、湖の底深く没した娘を供養し、あわせて湖水で遭難した物故者の菩提を弔うための行事である。

大津市観光HP・比良八講

【問い合わせ】大津市役所内観光課 077-528-2756)

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【L.U】05.03.13